こちらでは一般的な人工真珠の製造方法をご紹介します。まず、真珠貝で生成される天然真珠/養殖真珠とは違い人工真珠は硝子等の核を使い、その核にパールエッセンスを人工的に塗り重ねてゆきます。右写真のように原珠(元になる珠)は乳白色の硝子珠です。その上にパールエッセンスを塗り重ねると、下の薄くパールがかった珠が出来上がり、この工程を繰り返すと右上の最終的なパールカラーの珠ができあがります。この工程が重なれば重なるほど、珠の照り、艶、光沢が増してゆきます。「貝パール」とは貝をベースに小珠(原珠)を作り、それに人工の真珠層を塗りつけたものです。 硝子玉を木枠に張った数十本の針金に間隔を少し空けて通し、木枠をパールエッセンスが満たされた水槽に浸して塗布し、その後木枠ごと乾燥室に入れて乾かします。木枠を使わず、近代的設備で行う工場もあります。(マジョリカパールなど) ここで云う「パールエッセンス」とは、真珠色を人工的に作り出すため研究が重ねられ、現在では化学薬品が主に使用されています。昔は太刀魚などの光ものの魚の「うろこ」が使われていました。真珠貝が持つ真珠色と同じく、魚にも銀白色の色を出す物質が多く含まれます。この「パールエッセンス」に更なる虹色の光沢を得る為に鉛、ニッケル、マンガンなど鉱物も使われました。しかしアレルギーの問題などから現在では「リードフリー:鉛無し」の人工真珠がヨーロッパなどで義務付けられています。 「パールエッセンス」でカラーは決まります。養殖真珠に近いホワイトパールから、深いローズクリーム、更には黒真珠に似せたグレーやブラックパール。色々な塗料を加えそのカラーの広がりの可能性は無限です。 日本では大阪府和泉市を中心とした地域で、「地場産業/伝統工芸品」として長い間製造され、世界に輸出されていました。しかしながら、最近ではコストの安い中国産などの人工真珠に押され、輸出量も激減しているようです。現在では中国をはじめ、インド、韓国、チェコなどからの輸入人工真珠が低価格で市場に出回ってます。ただし、スペインの「マジョリカパール」はその高品質のゆえ、「世界一の人工真珠」の揺ぎ無い地位を築いています。 このサイト運営者のパールも一時、アメリカに大量に輸出され、「Marvella:マーベラパール」というブランド名でニューヨークなどの有名百貨店で販売されていたようです。それほど日本の人工真珠の品質は各国で高く評価されていました。また、「キャロリー」「ミリアン・ハスケル」といったアメリカを代表するパールアクセサリーのブランドも、上質の日本製の人工真珠を使っていました。 「パーランジュ」では今、上記の人工真珠、さらには、バロックパールの在庫を使い、オリジナルでデザインを起こし完成品に組み上げています。 「パーランジュ」の在庫たち 上写真のように、ベーシックなネックレスでは玉結びでしあげています。 「玉結び」とは珠と珠の間に結び目を入れた仕上げ方をいいます。 ネックラインが滑らかになり、糸切れしにくく、丈夫です。
オーダーメイドも承ります。 お好きなデザインをご提案ください!! 例えば、掲載アイテムの色違い、サイズ違い、ビーズの種類を変えるなど... 「ご意見コーナー」からお入りください。 過去のお問い合わせ集 ネックレスの糸切れ等(玉結び仕上げ)の修理も承りますので、気軽にご連絡ください。 糸通しのネックレスは2〜3年毎に糸を取り替えると永くお使いいただけます。 修理代金の目安 問い合わせまでお願いします。 眠っているビーズや、飽きてしまってタンスの肥やしになっているネックレスなど、 意外と使っていないアクセサリーは多いもの。そのパーツを使ってリフォームをしてみませんか? リフォームしたいアイテムの写真を添付して、メールでお気軽にご相談下さい。